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創業当時(昭和32年)、篆刻家で書道の大家であった関野香雲先生が当ホテルに投宿されておりました。定山渓のお湯の良さとくつろぎに心洗われた先生は、一幅の書を揮毫(きごう)されました。それが「定山渓 第一寶亭留」の篆書(てんしょ)です。 お泊りいただいたお部屋からは定山渓温泉でもっとも遅くまで夕陽を受ける夕日岳が金色に輝いて見えていたことから『山』の文字は夕日岳を模したと伝え聞いております。当時は世の中の何も彼も洋風・洋式へと傾注していた時代で、当ホテルも定山渓第一ホテルとして洋風化路線を進めていたため、この篆書は長いこと眠りについておりました。
時は移り平成14年、私たちは、旅館のもつおもてなしの心とホテルのもつ快適さをご提供して参りたいとの思いを見事に表現した「寶亭留(ホテル)」の書を再発見したのです。
「ホテル」ではなく「寶亭留(ホテル)」。お客さまの心に寶(たから)が留(とどまる)まる亭(やかた)、以降、宿名はカタカナのホテルから寶亭留に改められました。この思いを大切に、お客さまに愛される宿を目指して参りたいと存じます。