厨翠山は食を愉しむ宿をテーマに、毎日14組のお客様をお迎えする小さな旅館です。
料理を創作する場〈厨(くりや)〉を名前に冠したのは、第一寶亭留の厨房で行われる手仕事や調理人の想い・こだわりを随所で体感していただきたいという想いから。
「食を愉しむため」の空間
2階にある「食のライブラリー」という名のラウンジには食に関する書物を集めました。
第一寶亭留の過去のお品書きとレシピも保管しているため、時に料理人がレシピをめくりながら勉強しているかもしれません。
客室の書
各客室には、千利休が好んだ胡麻を使った「利休煮」や砂糖や醤油などで調理して煮詰めて濃い色と照りを出した「鼈甲煮」など、煮物の調理方法をはじめ食にまつわる書を飾っています。書を眺めながら本日の献立にはどんな調理法を用いられるのかと想像が膨らみます。
厨翠山の温泉付客室
食体験を軸としたご滞在の中で、客室はあえて華美に飾り立てず、和室を中心としたシンプルな設えにしております。
一方で、お客様からは「お部屋でも温泉を楽しみたい」という声を多く頂戴したことから開業の翌年より徐々に温泉付客室へのリニューアルを図っておりました。
開業当初は2部屋のみだった温泉付客室は、今や半数以上にまで増えました。
そして今夏新設したのが「展望風呂付洋室70平米」。
お風呂は2名でもゆったりご入浴いただける大きさの浴槽です。大きな窓をめいっぱい開けて、自然を近くに感じながら開放感あふれる湯浴みをお楽しみいただけます。川の音に耳をすませて、お寛ぎくださいませ。
キングサイズのベッド
この客室にご宿泊されたお客様の多くは、ベッドの大きさに驚かれます。両手を広げてもまだゆとりのある大きさ。厨翠山では初の、キングサイズのオリジナルマットレスを導入しました。
窓際には、他の客室でも導入してご好評いただいているオリジナルソファをご用意いたしました。第一寶亭留のオリジナルマットレスと同じウレタン素材で作った、このお部屋のためのソファ。一般的なソファよりも奥行きがあり、足を投げ出して楽な格好でお過ごしいただけます。
もう一つの展望風呂付洋室
今回ご紹介した「展望風呂付洋室」は、2つの和室を改装してもう1部屋新設予定です。15室あった客室は、ゆくゆく13室になります。
今後も厨翠山は「第一寶亭留の食ラボ」として料理の質を高めていきたいと考えております。客室の改装により宿の収容人数が減ることでより一層一皿に時間をかけてこだわった料理を提供できるよう精進して参ります。
5年目の厨翠山も、どうぞよろしくお願いいたします。
●厨翠山
札幌市南区定山渓温泉3-4
011-598-5555
公式HP http://www.kuriyasuizan.com
インスタグラム https://www.instagram.com/kuriyasuizan/