「定山渓第一寶亭留 翠山亭」敷地内には、ご宿泊者専用の湯屋「森乃湯」があります。
セミの鳴き声、湯屋を囲む木々の緑、まさに森の中にいる気分にさせてくれる場所です。
昔懐かしい洗い場にはあえてシャワーを設けず、静かにゆっくりと湯浴みをお愉しみ頂けます。湯治場を彷彿とさせる、昔ながらの温泉場。ここにいると、なんだかタイムスリップした気分になります。
100日間だけ現れるかき氷屋
そんな「森乃湯」では、夏から秋にかけて定山渓の景色の移り変わりが美しい100日間、かき氷屋「森乃百日氷」の暖簾を出しています。
ご用意するのは蜜、素材、氷、器のそれぞれを大切にしたかき氷。素朴ながらも手作りでひとつひとつ丁寧におつくり致します。
上質な湯で温まった後のかき氷は格別です。
氷と蜜
氷は48時間かけてゆっくり凍らせた純氷を使用しています。森乃百日氷のかき氷がふわふわしているのは、この濾過した不純物のない水から作った純氷のおかげ。透明度が高く、見た目も涼やかですね。
かき氷の基本となる「白蜜みぞれ」はもちろん、お出ししているソース(シロップ)や練乳は全て手作りです。
果物の選定から仕入れ、食べごろの目利き、スパイスの組み合わせ、氷との相性、食感…。気づけば営業中の100日間、ずうっとかき氷のことを考えています。
かき氷のための器
「森乃百日氷」で使用する氷皿は、かき氷に合わせて既製品から選定したものではありません。定山渓温泉の一角にある翠山窯で焼いた、オリジナルの器です。
「翠山窯」は第一寶亭留が運営している自社工房。白磁器や陶器、絵付け、赤絵など多様な技法で、お料理に使用する食器や館内の調度品などを作っています。
白磁への絵付けでは、定山渓をぐるりと囲む木々とお月様をイメージ。かき氷のスプーンを置くための場所として作った下皿のくぼみがポイントです。もちろん絵付けは手作業ですから「百日氷」の文字が1枚1枚の微妙に違うところも、味がありますね。
翠山窯の窯主・簑島一成が目指すのは「表現豊かな心に残るもの」であり、まごころのおもてなしは器にも込められています。
森と、温泉と、かき氷。
自然豊かな定山渓で、かき氷が美味しい100日間をお楽しみくださいませ。
「森乃百日氷」
定山渓第一寶亭留翠山亭 敷地内 離れの湯屋「森乃湯」
2022年度の営業:7月2日〜10月9日の百日間(最終日は完全予約制)
整理券配布10:30〜15:00/予約不可