構想から396日。自信があります。

定山渓・山ノ風マチにお店を構える「ハレとケ洋菓子店」は、オープンから1周年を迎えることができました。
定山渓に佇む朝日岳をモチーフにした「サブレ598」やハレの日のケーキなど、保存料や着色料・膨張剤や輸入小麦粉といったものは使わず素材にこだわり、やさしい味わいを目指しながらお菓子を作り続けて参りました。

オープン前から構想しながらも、オープンから1年と1か月が経ち、ようやく完成したお菓子があります。

名前は「カゼマチシュー396」。
シンプルがゆえに、納得のいくものを完成させるまでに396日かかりました。

 

シンプル、だから難しい。

原材料は美瑛町ジャージー牛乳や北海道の卵、バターなど、いたってシンプル。
だからこそ、分量や火加減、手を加えるタイミングを少しでも間違えるとすぐに風味や食感が変わってしまう厄介者なのです。


パティシエたちも「今日の生地」「今日のクリーム」のコンディションをじっくり観察しながら、作業をすすめていきます。

あの日のクロッカンノワゼット

せっかくなら、主役にしたいほど美味しいシュー生地をつくりたいなと思っていました。
カゼマチシュー396は、食感もお愉しみいただけるように、クロッカン生地を使って仕上げています。
昔修行していたお店で毎日のようにつくっていたクロッカンノワゼットを思い出しながら、レシピを考えました。

シュー生地は小麦粉がメインのため時間が経つとしっとりしてきますが、クロッカン生地は飴に近いため、時間が経ってもかりっとしたまま。しっかりとしたシュー生地だからこそ、クリームの存在も引き立つのです。



 

ふわっ、とろん。

ミルキーな生クリームとカスタードは、あえて「よくかき混ぜない」ようにしています。
ふわふわの食感とまったりとした舌触りが口の中で融けあい、最後は濃厚でミルキーな味の余韻が残ります。
「プレミアムミルク」と呼ばれるほどコクのある美瑛町ジャージー牛乳の、素材の力を感じる後味です。

カゼマチシュー396は、ご注文をいただいてからクリームをお入れします。

ザクザクとした食感の「ザク」と、クロッカンノワゼットの「クロ」をあわせて、カゼマチシュー396の愛称は「ザクロ」に決まりました。

「ハレとケ洋菓子店」の新しいお菓子「カゼマチシュー396」は、2023年10月1日より、店頭で販売させて頂きます。
1個250円(税込275円)です。

イートインやお土産としてのお持ち帰りはもちろんですが、散策しながらでもお召し上がりいただけるよう、バーガー袋にお包みすることも可能です。

構想から396日。
ようやくみなさまのお目にかかります。
どうぞよろしくお願いいたします。

ハレとケ洋菓子店

札幌市南区定山渓温泉西二丁目 風マチビルヂング1階
10時〜17時/定休日なしhttps://www.instagram.com/haretokeyougashiten/