札幌・定山渓温泉から車でおよそ10分。
その少し先に、古くから風光明媚な湯治場として親しまれてきた「小金湯温泉」があります。
今日は、そんな小金湯温泉にある「湯元小金湯」の歴史とお湯にまつわるお話しを、少しだけご紹介いたします。
湯治1883
小金湯の始まりは、1883年––。
熊本からの入植者が、桂の木の根本から湧き出る温泉を見つけたことがきっかけでした。
この桂の木は樹齢700年を迎えた今も、どっしりと根を張り皆様をお迎えしています。


硫黄の香りにつつまれた無色透明のお湯は、さまざまな病に良い働きかけをすると評判をよび、多くの人が癒しを求めて訪れるようになりました。
そして昭和7年、定山渓鉄道に停留所が設けられたことで、この地は一層賑わいを見せ、札幌市民にとって最も身近な湯治場として長く愛されるようになりました。

大正4年に作成された「札幌市庁管内案内図」によると、このあたり一帯が「黄金湯」と記されています。
その由来は諸説ありますが、湯元の硫黄がきらきらと黄金色に輝いて見えたことからそう呼ばれるようになった––そんな説が今も語り継がれています。
これからの小金湯。
そして「湯元小金湯」は、2025年6月にサウナやレストランを一部リニューアルいたしました。
その際、新たに露天風呂の一角に設けたのが「源泉手湯」です。

ここから流れ出るのは、加水も加熱もしていない、自噴したばかりの新鮮な“黄金の湯”。
お湯をそっとすくい、硫黄の香りを感じながら、肌にやさしくなじませてみてください。
140年余りの時を経ても変わらず湧き出る、自然の恵みをそのままに感じていただけます。
これからも「湯元小金湯」では、少しずつ丁寧に手を加えながら、現代に寄り添う“新しい湯治場”のかたちを見つめ続けてまいります。
「第一寶亭留36時間ステイプログラム」対象のお客様は、チェックアウト後に「湯元小金湯」を追加料金無しでご利用いただけます。
定山渓の温泉を堪能したあとは、泉質の異なる源泉100パーセントの手湯もお楽しみくださいませ。
湯元小金湯
〒061-2274 北海道札幌市南区小金湯25
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